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昔から伝わる、にんにくを用いた痛みの予防法


にんにくが体に及ぼす健康効果は、
だれもが認めるところですね。
風邪に、疲れに、心身の充実に、
にんにくは期待以上の働きをしてくれます。
でもそのにんにくの力は、
「食べて力を発揮する食品」ということで、
理解されているようです。

にんにくは確かに口にして、
体内に取り入れることで、
ここ一番という時に、
強力な力を与えてくれます。
しかしそれだけではありません。
にんにくは外用としても、
とても力を発揮する植物なのです。

たとえば痛みに対処する力があります。
痛みは、病気や怪我の症状の中で、
一番私たちが恐れるもののひとつですね。
中でも神経痛の痛み。
経験ある方ならお分かりですが、
私たちは神経痛の痛みを
こらえることはできません。
ジリジリと痺れるようなあの痛みは、
本当に辛いものです。
しかしこの痛みに対して、
昔からにんにくがいいと
言われ続けているのです。
中でも痛みに広く愛用されてきたのが、
民間療法のにんにく灸です。
にんにくの薄切りや、
すりおろしたものを、
痛い部分やツボにのせ、
上からもぐさを燃やします。
するともぐさの成分とあいまって、
にんにくの痛み鎮痛成分が
皮膚へ浸透して、
痛みが薄らいでいくのです。

現代になって、
にんにくの研究が進み、
にんにくが痛みに良いことが、
科学的に分かりました。
にんにくの成分アリチアミンが、
痛みにアプローチするのです。
だから神経痛に効果があったのですね。
もぐさが燃えて、
にんにくを熱します。
この熱で皮膚の血行はよくなり、
にんにくのアリアチミンも、
皮膚から浸透していって、
患部を癒していきます。
にんにく灸はそうした構造で、
痛みが薄らいでいくのでしょう。

痛みは神経痛だけではありません。
肩こりも、代表的な体の痛みです。
そうした辛い時には、
にんにく湿布がおすすめです。
これもまた、昔から伝わる
にんにく療法のひとつです。
にんにくをすりおろして、
それをやはりすりおろした生姜にまぜます。
次に小麦粉をくわえて、
ガーゼにのばして患部に貼ります。
これだけで肩こりが改善するから不思議です。
ポカポカと血行が良くなり、
痛かった肩が不思議、軽くなります。
にんにくの鎮痛成分を用いた民間療法は、
今でも多くの方々に愛用されています。


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