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腸内細菌のスゴイ仕事
人体の最大の免疫器官は腸管です。
ここには人体の60%以上のリンパ球があり、
抗体の60%以上が、腸管で作られています。
腸管が行う免疫作用の一番の特長は、
自分の体ではない、異質なもの(非自己という)で、
有害なものを排除する作用です。
たとえば腸管に入った病原菌などは、
危険ですから、ここで攻撃を受けます。
しかし食物などは、
生命を維持する大切なものなので、
攻撃を受けることはありません(経口免疫寛容)。
こうした作用は、
すべて腸内細菌の働きによるものなのです。
こうした私たちが生きていくうえで、
重要な腸内細菌は、
生まれる時に、
母親からの感染という形で獲得されます。
人間は胎児のときは、
腸はまったくの無菌状態なのです。
しかし母親の産道を通るときに、
母親の細菌にまず感染します。
この細菌は、大腸と同じ構成の菌で成り立っています。
出産後は、生活の中で様々な菌に感染していき、
私達の生命維持に重要な腸内細菌を増やしていきます。
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医食同源「タオのかまど」のいちおし