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老人免疫について

加齢とともに免疫力は落ちていく。
これは免疫についての常識となっていますね。
ところが免疫学の大家、安保先生は、
その説を覆されています。

免疫には2種類あって、
外部から体内に侵入した異物を排除する免疫と、
（外部から侵入した細菌やウイルスをやっつける免疫です）
免疫そのものに異常が起こり発病する病気を抑制する免疫
（ガンなどの病気が発病しないようにする免疫）
があるといわれています。
前者の免疫はＴ細胞やＢ細胞といった免疫細胞で、
若い時期に活発で加齢と共に減少していきます。
これを｢若者免疫｣と先生は呼んでいます。
そして後者の免疫は、
ガンと闘うナチュラルキラー細胞や、
胸腺外分化Ｔ細胞で、
これは加齢とともに増加するそうです。
「老人免疫」と先生は呼んでいます。
この二つの免疫細胞は、
大体６０歳前後で、若者免疫を、
老人免疫が超えるとのことです。

ですからお年寄りが免疫力が弱い、
というのは誤りなのだ、と先生は、
その著書で語られています。
病気は年齢が原因ではなく、
「無理をして免疫の限界を超ること」が原因。
老人に限らず若者にも、
これは当てはまる公式だそうです。
人の体は年齢と共に、
体にふさわしい免疫が発動をして、
病気を治していく構造になっているようです。




　
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