肉は焼く直前、魚は焼く20分前に
塩をふるとおいしい。
下ごしらえした一尾魚や切り身魚は、
ざるに広げて塩をふり、20分ほどおいてから焼く。
表面に薄く塩をふることで、
塩味をつけるだけでなく、
塩が身の水分を引き出し、生臭い汁を出してくれる。
また、水分が抜けて身がしまり、
焼いてもくずれにくくなる。
さらに表面の身がしまるため、
焼いたときに早く固まり、
うまみを中にとじ込めてくれるなどの効果もある。
ただし、
塩をふってから焼くまでの時間は20分くらいまでに。
これ以上長くおくと、身の水分とともに
うまみもどんどん流れ出してしまうのだ。
また、白身魚は身が締まりやすいので、
焼く直前に塩をふる。
ほどよく身をしめてから焼くほうがいい魚と違い、
ステーキやソテーにする肉は
柔らかく仕上げたいもの。
早くから塩をふると、魚と同様に塩が水分を吸って、
肉がかたくなりうまみも抜けてしまう。
そこで、肉類は焼く直前に塩をふる。
こしょうも前もってふると香りがなくなり、
水けを吸って肉の味が落ちるので、
塩とともに焼く直前にふる。
肉も魚も、精製塩より天然塩を使ったほうが、
仕上がりがまろやかに。
材料の20〜30cmくらい上から塩をふるのがコツ。
これで1ヶ所にかたまらず、
全体にまんべんなくふることができる。
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